飛行機ざんまいシアトル旅行記④ Restoration Center と Flying Heritage Collection 行ってきた!
飛行機ざんまい旅行記③の続き。
Future of Flightを出発し、車窓左手に見えるエバレット工場に手を振りながら次に向かったのは『Restoration Center & Reserve Collection』。
その次は『Flying Heritage Collection』と2つの航空博物館をハシゴするプラン。
知る人ぞ知る博物館?『レストレーション・センター』
フューチャー・オブ・フライトからレストレーション・センターへの車での道順は地図の通り。
ちなみに、このレストレーション・センターは一般的な旅行ガイドには紹介されてません。今回の旅行計画を立てるため、Paine FieldとBoeing Fieldとの位置関係をGoogleマップで調べてたところ偶然発見したのです!
レストレーション・センター到着。
エントランスホールの様子。大人入館料$5×2名分お支払い。とっても明るいおじさんエンジニアが対応してくれました。
おっ!天井に零戦がぶら下がってる!
コメット機に敬礼!
レストレーション・センターで何を見学できるのか、HPに情報が少なく、ブログとかも英語で書かれたものが1つ?2つ?あったぐらい。
でもぱのこは、この飛行機がいる!ということが分かった時点で、ここは絶対に行くと決めて揺るぎませんでした。その飛行機とは、デ・ハビランド『コメット』。
コメットはイギリスのデ・ハビランド社が創った世界で初めてのジェット旅客機。エンジンが翼の中に埋め込まれてるのが特徴です。
1952年に就航したものの空中爆発を繰り返し、運航停止に。その後の徹底した調査により、胴体部分の金属疲労破壊が原因であることが分かりました。
金属疲労メカニズムの解明により飛行機の技術が飛躍的に進歩したのは、コメット機の連続事故という犠牲があったからこそと思うと切なくなってしまう。
コメット機の経緯について、ぱのこの尊敬する畑村洋太郎先生が御本でしっかり説明なさってるので、興味があれば是非。
価格:
596円
感想:55件 |
ではコメットさん、謹んで「お邪魔します!」
コメットのコックピット。
クラッシック感ハンパない!コメット時代のパイロットに787のコックピット見せたら腰抜かすだろうな。
コメットのキャビン。
1952年就航の飛行機だけど、今の新幹線の座席の感じとほとんど変わらない!旅客輸送の客席の技術革新って、素材の軽量化とか省スペース化とかに集中したんだろうな。
ぱのこは、成田からシアトルまで10時間ほどのフライトで改めて強く思ったんだけど、飛行機の窮屈な座席に長時間縛り付けられて尾てい骨が痛くなるの、何とかならないかなー。
座席に固定して安全を確保するっていう概念を忘れて、まったく別のキャビンを考えましょ!!
例えば、キャビン内にグミみたいなブヨブヨ素材を敷いて、寝転がるなり、座ったり、体勢まったく自由ってのはどう?グミみたいなテクスチャーだったら、身体を固定する粘着性もあって、衝撃吸収に対するクッション性もあって、いいんじゃない!
ってのは冗談だけど、座席にもそろそろパラダイムシフトが起こってもいいんじゃない!
ボーイングも開発に取り組んでた超音速旅客機
ヨーロッパでコンコルドの開発が進められていた1960年代、アメリカでもボーイング対ロッキードの超音速旅客機開発競争が繰り広げられてました。
写真はボーイング版の機体。
機首先端のトンガリ部分が横に置かれてる!
構造設計図発見!
結局いろんな問題が顕在化して開発は中止となり、この飛行機が飛ぶのを誰一人見ることはなかったとさ。
ユーモア感じる展示あれこれ
アメリカ空軍のマークが入った飛行機だけど、スヌーピーも描かれてたり。
展示物じゃないけど、脇にあったホワイトボードに書かれてる数式と落書きに萌える。
アメリカ人って、こんなこき下ろし方するよね~ww。
なっ、なんなのよ!こんな変態シェイプなヘリ!(ざわざわ)
ここは航空博物館『Museum of Flight』に展示するための飛行機を蘇らせる修復基地
ここでrestoration(復元)された飛行機は、世界最大の航空博物館『Museum of Flight』で展示するみたい。そんな目的な博物館だから館内は綺麗ではないけど、メカ好きな人はきっと楽しめると思う!
ぱのこは機械工学科出身なので、こうゆう空間は懐かしい感じ。
卒論は金属疲労周りだったので、ここでコメットに会えたことがホント嬉しかった!
もっと勉強しときゃ良かった…とも改めて思ふ。
館内には、歴史も目的も形状も多種多様な飛行機がズラリ。
1時間ぐらいで見学終了し、次の目的地へ。
ちなみに、ここで提供されてる無料Wi-Fiはシアトル旅行中で1番強くて安定してたので、SNS発信とかここでイッキに処理するのは良いかもデス。
マイクロソフト創業者がコレクションする軍用機を展示『フライング・ヘリテージ・コレクション』
レストレーション・センターを出て向かったのは、この日最後の目的地フライング・ヘリテージ・コレクション。
ビル・ゲイツ氏と共にマイクロソフト社を創業したポール・アレン氏がコレクションする、主に第二次世界大戦で活躍した軍用機を展示した博物館です。
実はぱのこ、旅客機は大好きなんだけど、軍用機には興味が無く、ほとんど知識が無いんだな…
それでも飛行機の進化は戦争の歴史と切り離せないよねーなんてことを思いつつ、見て回りましたよ。
戦闘機がズラーっと!
ここにもいました、隼(はやぶさ)!
枢軸国と言われた国の当時の様子が展示されてました。
展示横の説明書きもいつもならじっくり読むほうだけど、閉館時間が迫ってて断念。
ひと通り見て回り、隣の別館へ。
『ザ・戦闘機』なソ連の戦闘機、MiG-29。
射出座席!
おっ!零戦だ!
ガイドのおじいさんに「日本では“REISEN”じゃなくて“ZEROSEN”って言ってるよ」って伝えておきました。
2004年、Scaled Composites(スケールド・コンポジッツ)という企業が設計・製造した飛行機が民間で初めて宇宙飛行を実現させた、そのシップ『Space Ship One』。
宇宙開発って国家スケールのプロジェクトがこれまでの常識だったけど、民間企業が設計した機体が宇宙空間を飛行できたというのは快挙の極みなのだ!
こちらは、スペースシップワンを5万フィート(高度約15キロ)まで連れて行くための機体『White Knight』。
ホワイトナイトによって5万フィートまで連れてこられたスペースシップワンは、そこから自前のロケットエンジンを噴射して宇宙空間に突入し、無重力飛行をやってのけた後、無事に地球へ帰還したとのこと。
近い将来、宇宙旅行会社Virgin Galactic(ヴァージングループの会社)に20万ドル(約2千万円)支払えば、スペースシップワンの後継機で宇宙旅行を楽しめるようになるだろう、ってガイドのおじいさんが教えてくれました。
そろそろ閉館時間。博物館を出ると目の前がペインフィールドの敷地。
奥に見えるのは中国南方航空の737ってのは分かるけど、手前のハワイアン航空の機種は何なの?A330に見えるのは気のせい?とかブツブツ言いながら、今日の予定は全て終了。
ん~飛行機ざんまいだった!
レンタカーでのエバレット巡りにGoogleマップのナビが大活躍!
レストレーション・センターからフライング・ヘリテージ・コレクションへの車での道順は…忘れた。
でも、Googleマップのアプリをインストールしたスマホがあれば、ナビが無くてもネット環境が無くても、スマホがちゃんとナビしてくれます。
ネット環境下であらかじめGoogleマップで出発地から目的地をカバーする地図をダウンロードしておくと、ネット環境の無いドライブ中でもダウンロードしたマップとGPS機能だけでナビモードを利用することができます。
ただ電池の消費が早いので、車からスマホへ電源供給しながら利用するとハラハラしなくて良いです。
Restoration Center & Reserve Collection 見学の手引き
チケットの事前購入→ できません!現地で現金払い(クレジットカード不可)
最新の入館料情報はサイトでご確認ください。営業日
夏季(Memorial Day weekend - Labor Day weekend)→ 水~日曜
冬季(上記以外)→ 火・水・木・日曜
最新の情報はサイトでご確認ください。営業時間→ 9:00~16:00
最新の情報はサイトでご確認ください。レンタカー使って自力で行く→ レンタカー比較サイト
レストレーション・センターを訪問するオプショナルツアー無し(ぱのこ調べ)
Flying Heritage Collection 見学の手引き
チケットの事前購入→ できません!現地で支払い(クレジットカード可)
最新の入館料情報はサイトでご確認ください。営業日
夏季(Memorial Day - Labor Day)→ 毎日
冬季(上記以外)→ 火~日曜
最新の情報はサイトでご確認ください。営業時間→ 9:00~17:00
最新の情報はサイトでご確認ください。レンタカー使って自力で行く→ レンタカー比較サイト
Boeingエバレット工場とMuseum of Flight(航空博物館)もセットになってるオプショナルツアーで気楽にサクッと行く
→ 飛行機三昧ツアー(エバレット工場+Flying Heritage Collection+Museum of Flight)