アイデアだ!

ぱのこが生活で工夫していること、失敗から得たこと、その他勝手気ままに書いてみる

ネガワット取引・デマンドレスポンス っていろいろで応用できる!③

はてなブログの編集の仕方まで忘れかけてるぐらい、久しぶりの更新です…
さて、ご無沙汰でしたエントリーのテーマとして選んだのは『宅配危機』について。

宅配は数年前から危機的状況だった?

実は、数年前から宅配事業が抱えるいろいろな問題が『М字問題』とかに象徴されたりしながら顕在化しつつありました。
www.sankeibiz.jp
国交省もずっと問題視していて、検討会を開催し業界関係者と協議してた様子。
www.mlit.go.jp

しかし、ついに問題は限界に達してしまった?

宅配危機に対し様々な打開アイデアが提案されてるので、ぱのこも便乗させてもらいます。

在宅or留守を検知するHEMSを活用しなきゃ!

HEMSってご存知?Home Energy Management System の略で、電力自由化スマートグリッド需要の機運に乗じて必然的に登場したシステム。
主に、家庭で消費されるエネルギーの見える化や電気機器を最適コントロールするためのシステムです。
www2.panasonic.biz

家庭での電気の使われ方が人の在宅or不在と強く関係するってことは、容易にイメージできるでしょ?なので、電気の使われ方を解析することで、ひとり暮らし高齢者をはじめ家族を見守る機能を付けるってのは、既にHEMSで良くある定番サービスになってます。
www.youtube.com

政府は、2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを目指しているとのこと。そうなれば、HEMSを宅配の効率化に使うしかないでしょー!!

HEMSデータを統計解析して在宅密度を出す

HEMSのデータで在宅or留守が分かるといっても、それをそのままリアルタイムで宅配業者へ知らせるのは防犯の観点からよろしくないね…
なので、配達エリア毎の在宅密度を過去のHEMSデータから統計的に予測して、宅配を効率化するのはどうでしょう。ちなみに『在宅密度』とは、ぱのこ造語です。
在宅密度は以下のように定義します。
 在宅密度[%] = 在宅件数 ÷ エリア内家宅数 × 100
エリアとは、例えば下の地図で、水色のエリアをAエリア、ピンクのエリアをBエリア、黄色のエリアをCエリアとします。
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各エリア時間帯ごとの在宅密度が以下のように算出されたとします。
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18時台は在宅率が一番高いBエリアを中心に回り、19時台に掛けてAエリアに移り、20時台以降はどのエリアも在宅率が高いので、そのままA→B→Cと回って行く。

イデアは大雑把にこんな感じですが、配達順路や道路の混雑具合等、様々な要素と在宅密度とを統計処理したり、AIに配達プランを作らせたりすれば、もっと効率的に宅配できるはず。
しかしこれじゃあ、宅配空振り率は少なくなるかもしれないけど、再配達ゼロにはできないよなぁ…

デマンドレスポンスを宅配に導入する!

配達時の在宅率をもっと上げるために、HEMSを通じで在宅要請のDR(デマンドレスポンス)を掛けるってのはどうでしょう。

例えば、配達員のスマホへ「18時台にはBエリアへ行け」という指示が出るのと同時に、HEMSデータ処理システム(CEMS:Community Energy Management System のこと。HEMSデータを統合管理するシステム)から、Bエリアにある全ての配達予定宅のHEMSへ「これから配達へ行くので20時まで在宅してください!」と要請を出します。

在宅要請を受け取った家庭は、要請応諾ならHEMSを通じて「OK!」を返します。
そして、在宅OKの応答をした家庭への配達が完了すれば、その家庭へインセンティブが送られる。例えば、次回配達料50円引きポイントとか。

在宅or不在の判断が得意なHEMSが普及いていく中で、これを宅配危機に活かすっきゃないんじゃないのー!って思ったのでした。
ちなみに、デマンドレスポンスって意味不明って方は、ネガワット取引・デマンドレスポンス っていろいろで応用できる!①を参考にしてくださいな。